大阪バリエステサロン&スクール
Bali Luxeの濱田京子です。
この記事は私が昨年から今年にかけて、乳がん検診に行った時のお話です。
女性は何歳でも、(他の部位ももちろん大事ですが)乳がん検診と子宮がん検診は毎年しておいた方がいいと思っているのですが、ただ検査にいけばいい(異常なしだったらいい)というわけではないという経験をしたので、皆様にシェアしたいと思います。
まずは「私個人の体験であり、個人の考察である」ということをご承知おき頂いてからお読みいただければと思います。
乳がん検診への意識
まず、私は20代のころから、何となく「もし私が何らかの大病をするのだったら、乳がんか子宮がんかな」と感じています。
胃腸が比較的丈夫で、風邪もあまりひかないタイプで、現在も婦人科系の疾患などはないのですが、このお仕事を始める前までは、体の事を何も知らなかったので、生理周期にかなりばらつきがありました。(いま体のケアをしているから生理周期も正常です。)
また、一般的にも、女性の乳がん罹患率は、ほかの生活習慣病に比べても極めて高く、年々増加しています。
原因のひとつとしては、(昔、5人6人産むのが普通だったころに比べると)出産率が下がっているから、エストロゲンが多くなる月経回数が増えたことによる乳がんの発生率の増加につながるのだそうです。
ですから、30代になってからは特に乳がん検診は積極的に受けていて、1年に1回は受けるようしています。
国民健康保険の私の場合、2年に1回は、大阪市の制度を使い、非常に安く乳がんと子宮頸がんの検査が受けられます。
とくにちゃんと記録に残しているのは2017年からです。(毎回記録を残していなかったことを反省…)
- 2017年A病院で超音波検査
- 2019年C病院で超音波検査
- 2020年記録ナシ
- 2021年A病院でマンモグラフィ
2021年秋の検診では、40歳になる年だったので、マンモグラフィを受けたのですね。
いつの記録だったか、診察で言われたのか、「あなたの胸は乳腺が多いから、マンモグラフィには向いていない」と言われたことがあったのを記憶しています。
乳腺が多いタイプの胸
これまで膿胞や、石灰化など検査結果に書かれたことがあった私の胸は、「毎年検診を受けて下さいね」という感じでした。ちょっと硬いところがあっても、「これは乳腺なので気にしないでね」というのを2019年のC病院でも言われたので、多少しこりかと思うようなモノを触っても慌てず「検診でちゃんと見てもらおう」という程度で受け止めていました。
乳腺が多い方は、胸にいろいろ硬い部分があって、しこりかも!?とドキっとしますよね。触っても違いが分かりにくいので、検査は必須です。
一昨年、母の乳がんが分かった時は、本当に意外で(両親は健康だと思っていたので)、ものすごく心配したし、治療を決める度に実家に帰り、毎回立ち会ってきました。
母の乳がん治療を通して、一昨年の最後に私が感じたことはこちらにも書いています。
2022年の乳がん検診
2022年にいつものA病院で人間ドックを予約した時、オプションの乳がん検診が4ヶ月待ちでしたので、それのみ他の病院で受けることにしました。
「マンモグラフィが向かない」という記憶が頭の片隅にあったので、電話口で「超音波を希望」したのですが、やはりどこの病院も40代ということでマンモグラフィを勧められますし、市の割引やクーポン(2022年度は無料のクーポンまで送ってきていました。)は、マンモ一択です。
そこで「触診もしてもらえる病院を選ぼう」と考え、ちょっと遠いけど、比較的空きのあったB病院へ。
私の「乳がん検診ドタバタ劇」はここから始まります。。
家から少し遠いB病院で乳がん検診(マンモグラフィと触診)を申し込みました。
今年は市のクーポンが使えるので、無料のはずでした。
ところが「え?そんなのあり?」と思うような事が起きました。
誤診?しこりがあるって何?
今回の検診では、触診から始まりました。
そしたらいきなり触診が始まってすぐに「あ、しこりがありますね、これは無理だわ、大阪市のクーポンは使えません。今日のマンモグラフィもキャンセルですね。(これは市の制度なので)後日、診療で来てくださいね。」と言われました。
市の割引やクーポンを使って検診を受ける際、あくまで「検診」なので自覚症状がないことが前提です。お医者さんの触診でも、「しこりがある」と判断されると、その後するはずだったマンモグラフィは自費になるか、後日検査を受けに来ることになるそうです。
びっくりです、こんな対応ありますか?
人の手で触って、それが乳腺の塊か、膿胞か、はたまた癌か分からないのに、「今日は検査できません」と。
そんな中途半端な、不安な情報だけ与えられて、不信感しかなかったです。
ただ、押さえられて痛かったのは確かですが、今まで他の病院で、「ここ固いけど、これは乳腺だから心配しないでね」「大きな異常はないけど、膿胞とみられるものがありますので、毎年検査はしてね」と言われてたので、それではないかとは薄っすら思っていました。
そのことも話しましたが、B病院の先生は聞く耳もたず。
『しこりがあるから、クーポンを使ってのマンモはできない』
その一点張りでした。
結局、その病院でエコーとマンモグラフィ両方やってもらったけど「異常なし」でした。先生がしこりというのも、「良性」とその時は判断されました。
「しこりがあるから、市のクーポンを使ってのマンモグラフィは無理」というルールに、憤りを感じました。
また、どこからどこまでが「しこり」というのも曖昧なままでした。
マンモしてからの触診(+診療)ではないのか??
もしくは、マンモ+触診で総合評価ではないのか?
という疑問。
私はクーポンを使って検査をすることが目的ではなく、自分の状態を知りたいのだけど
という気持ち。
結果は問題ナシだったけど、ここの病院の結果は信用できない、と思い、過去に少なくとも2度は見てもらったことのあるA病院で見てもらうことにしました。
A病院で検査し直し
A病院は、家からも近く、人間ドックで最後の内科の診察の際に「何か気になることはありますか?」と聞いてくださったので、一連の流れをお話したら「では乳腺科の予約を取っておきます」と予約を取ってくれました。
さすが病院内からの予約ということだからなのか、4ヶ月待ちだったのに、2ヶ月後の診察をしてもらえることになりました。
で、つい先日、診察を受けてきました。
ここでもゴタゴタあり…昨年11月にマンモを受けたばかりだったので、2ヶ月後にまたマンモは受けたくなかったのですが(被ばくするし)、どうしても診察には、マンモの結果が要るとのこと。
- 私は乳腺が多いらしいので、マンモでも分からないらしい
- 2ヶ月前に受けたばかりなので、短期間で何度もマンモはしたくない
この旨を受付で何度も伝えたが、どうしても要るとのことだったので、B病院に電話して、11月に受けた検査の結果を取りにいくことになりました。
なかなか融通が利かない・・・(泣)
この日のA病院の診察および検査は、(予約しているのに)診察待ちで1時間はかかりそうだったので、充分B病院まで自転車で行って帰ってくる時間はありました。帰りにお茶して帰りたかったくらいです。
B病院からエコーとマンモの結果をゲットして、無事A病院に提出。
やっと待ちに待ったA病院の診察が始まります。
乳がんの検査の結果
さっそく女性のスタッフがエコーをして下さり、乳腺科の先生(男性)がその画面を見てくれます。この流れいいですね。いきなり男性の先生に触られまくるよりも…。
先生も驚かれて、「B病院の先生は、これを“しこり”って言ったの?」とエコーの先生と一緒に首をかしげていました。
結果はこうでした。
「(しこりと言うほどのものはありません、という雰囲気。)
過去に膿胞と記録がある部分も、前より薄くなっています。ただ、あなたの胸は、高濃度乳腺だから、マンモでも分からないし、触診でも分かりにくいよ。来年はエコーで検査してね。」
B病院でしこりといわれたのは何だったのか分からないけど、昔からある膿胞(それも、先日の検査ではだいぶ薄くなっているようでした)のことだったのかな??
なお、乳腺は、40代に入ると比較的少なくなってくるだろうという見解で、40代からの検診はマンモグラフィ(か両方か)を勧められるそうですが、50代以降でも乳腺が多い方はいらっしゃるそうです。できれば毎年検査の度に相談できたらいいですよね。
乳がんになる3大要素
改めてA病院の先生に聞いたのですが、私は乳がんになる3大要素を持っているそうです。
- 母が乳がん
- 高濃度乳腺
- 出産経験なし
母の乳がんが分かったのは66歳の時だったことと、それ以前の親族に乳がん罹患者は居なかったので、遺伝性である可能性は低いとのことでしたが、それでも注意しておく必要はあります。
また、出産経験がないと、エストロゲンの分泌頻度が多く、それも乳がんの原因にもなります。
40代にも入りましたし、今後も一層注意していきたところです。
先生は『来年は超音波検査を受けてね』とのことでしたが、マンモがダメというわけではないと思いますし、毎年超音波検査を受けるようにして、2年に1回くらいは両方受けてもいいかもしれません。これは次回またよく相談しようと思います。
乳がん検診を受けるにあたって大事なこと
乳がんに限らず、どの検診や診察についても言えることですが、結果を良し悪しだけで単純に受け止めないこと。
ちょっとでもおかしい、納得がいかない、理解ができないと思うことは、理解できるまで聞いてくることにしています。
全て終わってみて、B病院の触診にも疑問が残るし、B病院には『半年後に検査に来てね』と言われましたが、私は二度と行きません。
A病院でも、先生に小さな疑問も残らないように聞いてきました。
母の乳がん治療に付き合った時、私があまりにも突っ込んで聞くものだから、両親にはビックリされました(;^_^A
あの世代の人達は『お医者さんに任せておけば大丈夫』と思っているから、何の疑問も持たず、(手術や抗がん剤などの)同意書にサインしていました。
主治医を信頼していたとしても、やはり細かいことはちゃんと理解しないと、もしかしたら別の選択肢もあるかもしれません。
医療や薬だけがベストな道を作ってくれているとは思いません。(実際副作用だってあるわけだし)
選択肢はたくさんありますし、考え方も何通りもありますので、検診や診療を受けるにしても、疑問や不安は全てキレイに解消したほうがいいと思っています。
とくに、自治体がある程度補助してくれるものは、さまざまなルールに縛られていますので、(有難い時は有難いのですが)本当に自分に必要なものは何か、はきちんと見極めるないといけませんね。
乳がん予防に大事なこと
そうそう、1年前に、母の乳がんの発見や手術、抗がん剤のことを書いたら、友人、知人、お客様、かなりの方がそのブログを読んで下さり、大変心配してくださいました。
その節はご心配をおかけし、申し訳ございません。
母も抗がん剤を乗り切り、再発させないためにも10年間のホルモン治療に入っております。
抗がん剤に比べるとホルモン治療は簡単そうに見えますが、更年期と同様の症状が現れたり、骨粗鬆症のリスクがあったりと、これが10年続くのかと思うと、まだまだ心配なことは沢山あります。
ただ、現在も元気に畑に行ったり、旅行に行ったりしているので、安心はしています。
自分の検診や母の治療を通して、心底感じるのが、大事に至った時の根本的な体力、免疫力、体に関する知識、精神は非常に大事だと思いました。
万が一の際の体力と免疫力
どんなに気を付けていても、なるときはなる。
手術や治療をすることになった時、それを乗り切るためにも、体力は常につけておく必要があります。
また、癌は恐ろしい病気だと皆思っているし、私も思っていますが、人間の体内では毎日癌細胞は作られています。
でも、それと同時に、毎日免疫細胞も働いてくれています。
体の中では常に癌細胞と免疫細胞が戦っています。
だからしっかり睡眠をとって、睡眠の質を上げて、免疫にいい栄養素もとって、免疫細胞に正常に働いてもらえる体作りが大事です。これは何歳になっても重要なことですよね。
体に関する知識
どんなに医学が発展しても、自分のカラダは自分が一番知っておくべき、というのが私の考えです。
もちろん専門家はお医者さんですが、自分の体質がどうで、自分の考えはこうで、自分がどうしたいか、ということは自分自身で知っておく必要があります。
そのために、ちょっとした不調や不安もほったらかしにせず、都度都度自分のカラダと向き合い、自分の健康観念をもっておくこと物凄く大事なことではないでしょうか。
ちょっとした不調をどうやったら解消できるのか、日々自分のカラダをいたわって、体の声を聞くことができれば、何が起こっても大事に至るまでに予防できたり、自分にとってベストな選択、ベストな治療が出来ます。
専門家に任せることと、自分で自分のカラダを知ることのバランスが大事ですよね。
まとめ
私も何年も乳がん検診を受けましたが、まだまだ何が正解か分からないことはあります。
皆様の中にも同じ思いの方もいらっしゃるのではないでしょうか?
超音波がいいのか、マンモがいいのか?検査の結果の内容は理解できているか?
自治体や病院の勧めるままでは不十分なこともあるので、本当によく検討して検査を受けて下さいね。
長々と書きましたがまとめます。
- 市の制度を利用するのはキッカケにはいい
- 自分にあった検査を受けるべき
- 乳腺が多いタイプの方は特に気を付けましょう
- 何が自分に合うのか、日々体を観察し、向き合っていきましょう
- 検査を受けるのがゴールではなく、自分の体の質を知り、予防に活かすことが大事
皆様の健康で、安心できる毎日に、私の検診エピソードをご参考いただけましたら幸いです。